第2章 デザインとプランニング: ノットとパルテール


第2章 デザインとプランニング Design and Planning 


ఔ ノットとパルテール KNOTS AND PARTERRES ఔ



 ノット・ガーデンやパルテール(装飾花壇)はイギリスでもフランスでも古くは15世紀からよく作られています。フォーマルな配置で、現代の庭においても楽しめる特色あるものとなります。複雑に込み入ったデザインにしても良いし、シンプルなデザインにしても良いでしょう。そして、ハーブを育てるためのフォーマルな縁どりにすることもできます。もしハーブを栽培するなら、茂りすぎる種類は避けて、縁取りの生垣に覆いかぶさらないように小まめな剪定も必要です。

 ノットを作るのによく使われる植物はボックスですが、他の植物でもできます。実際、多くのノット・ガーデンやパルテールではいろんな色の異なる植物、例えばタイム、ラベンダー、コットンラベンダー(サントリナ)などが魅力的な対比を作り出すために使われています。

ハートフォードシャーのハットフィールド・ハウスのノット・ガーデン

シンプルなパルテールのデザイン


ボックスの欠点は値段が高いことですが、辛抱強い人ならば費用を減らすために挿し木をするのは容易です。私は50ポンドの一本のボックスの木から、ある程度の大きさのノットを作りました。一年目は採取できる挿し穂の数は少ないですが、年々挿し木した苗からも挿し穂が取れるようになるので、十分な数になっていきます。私の場合、スタートから5年ほどかかりました(第5章、挿し木で増やすの項を参照、p.150)。

 デザインは多種多様にできますし、紙とコンパスと三角定規を持って自分でデザインするのはとても楽しいものです。ここに示したデザインは、狭い庭にも組み込めるものですが、もちろんどんな大きさにも作ることができます。パルテールの作り方は第3章のノットとパルテールの作り方の項(p.70-71)にあります。